中国には切り絵や水墨がなど、素晴らしい中国アートが存在します。
そして、欧米にも日本にもない独特の技法と雰囲気を持つ中国アート、その魅力に翻弄されている文化人も世界中に大勢います。
勿論、その芸術に魅力を感じ、関心を持つのはとてもいい事です。
けれど、今から数年前、そんな中国アートに振り回される投資家が続出しました。
何しろ、株よりもFXよりも勝率の高いアートが溢れかえり、まさしくそこはバブルの世界だったのです。
そんな中国アートが火付け役となり、やがてアジアンアートの時代までやって来ました。
でも、バブルはいつか必ず弾けるもので、リーマン・ブラザーズの破綻は、芸術の世界をも飲み込みました。
それは、北京五輪が閉幕してまだ本当に間もない頃の急変で、中国の芸術をマネーゲームに使う事の恐ろしさを見せつけてくれたのです。
その良し悪しに関わらず異常なまでの冒頭ぶりを見せていた作品も少なくなかっただけに、それらは全て価格と売れ行きを急速に下げ、次々と市場は崩壊して行きました。
いじられた中国現代美術市場は、現地のあらゆる市場に参加している投資家に教訓を残したと語る経済評論家もいます。
中国のアートは確かに実に優れていますが、全ての中国人作家の作品が、多額の価値を持つかと言うと、決してそんな事は有りません。
けれど、そんな多くの中堅クラスの中国人作家の作品に、数年余りの間で10倍から20倍の価値が付けられて行ったのです。
本来、アートの本場ヨーロッパでもあり得ない事で、冷静に考えて見ると、実に恐ろしい現実ですよね。
噂によると、芸術家は、評論家のより良い評価を得るため、腕をふるったのではなく、惜しげもなくお金をふるったんだそうですよ。